ライブコマースのメリットを解説。始めるにはどうしたらいい?
- 公開日:2023/06/02
オンラインのライブ配信により視聴者に商品やサービスを紹介するライブコマースは、コロナウイルス流行を背景にアパレル業界を中心に導入が進みましたが、最近では業界を問わず新しい販売方法として注目を集めており、導入を考える企業も増えている状況です。ライブコマースの導入にあたっては、ライブコマースのメリットを押さえたうえで、ライブコマースが自社に適した販売方法であるか見極めて導入することが大切です。
今回はライブコマースのメリットや始め方について解説します。
ライブコマース導入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
目次
ライブコマースとは
ライブコマースとは、ライブ配信で商品紹介・販売を行う手法です。ライブコマースでは、ライブ配信中に紹介された商品を視聴者がその場で購入できます。テレビの通販番組と似た形式になりますが、ライブコマースではライブ配信中にチャット機能を利用して視聴者と配信者がコミュニケーションを取れるのが特徴です。
リアルタイムで視聴者が商品に関する質問をし、懸念点を払拭できるため、高い購入率につなげられます。
ライブコマース導入のメリット
ここではライブコマース導入のメリットについて詳しく解説します。
ライブコマース導入のメリットは以下の5つです。
●視聴者との双方向コミュニケーションが可能
●店舗さながらの購買体験を提供できる
●商品の魅力をより正確に伝えられる
●ECサイトの活性化につながる
●顧客の声を商品に反映しやすい
視聴者との双方向コミュニケーションが可能
ライブコマースでは配信者と視聴者がチャット機能を介して双方向のコミュニケーションが可能です。
商品に関する質問を行い、懸念点を払拭した上で安心して商品を購入できるでしょう。
店舗さながらの購買体験を提供できる
コミュニケーションをとりながら商品を購入できるため、実際の店舗にいるかのような臨場感のある購買体験を提供でき、顧客満足度の向上にもつながります。
内容が固定的な収録動画とは異なり、リアルタイムのライブ配信であるため、視聴者のコメントをもとに紹介予定でなかった商品を急遽紹介するといったように、内容を臨機応変に変更できる点も店舗での接客に近いと言えます。
商品の魅力をより正確に伝えられる
ECサイトの画像とテキストだけでは伝わりづらい商品の魅力を、映像を通して視聴者に訴求することができます。
また、単なる商品説明だけでなく、例えば、新発売の洗剤を紹介する場合には実際に汚れを落とす実験風景を配信したり、地方の名産食材を紹介する場合には食材を使ったレシピと調理風景を配信したりするなど視聴者が関心を持ちやすい内容で伝えることができます。
ECサイトの活性化につながる
ライブコマースを導入する場合には週に1回や2週間に1回など、継続的にライブ配信を行っていくことをおすすめします。配信曜日や時間についてもある程度固定化することで「毎週木曜の夜は○○のライブコマースを観る日」といったように視聴者の習慣化につながります。
ライブコマースを自社ECサイトのコンテンツの一つとして展開することで、定期的にECサイトを訪問する顧客を増やすことにつながります。
顧客の声を商品に反映しやすい
ライブコマースを実施すると、紹介する商品やブランドに対するコメントや意見などが自然と集まるため、それらを商品開発に反映することができます。
また、ライブコマースの視聴者は自社の顧客の中でも熱量の高い方と捉えることもできるため、そのような方々の声を積極的に取り入れることで、商品やブランドのファンを増やすことにつながります。
このようにライブコマースの実施には顧客と良好な関係性を築くとともに、顧客の商品購入を促進するなど、多くのメリットが存在します。
ライブコマースは簡単に始められる?
ライブコマースはECサイトと配信ツールがあれば、比較的簡単に始められます。ライブコマースで成果をあげるためにはさまざまな工夫が必要ですが、YouTubeやInstagram等のライブ配信に対応したプラットフォーム上でスマホ1台でもライブ配信が可能です。
そのため、まずは試しにライブコマースを行ってみてから本格的な導入を検討するのも良いでしょう。
ライブコマースの始め方
ここではライブコマースの始め方について以下の手順を解説します。
1.ゴール・目標を決める
2.企画設定
3.配信者の選定
4.配信プラットフォームの選定
ライブコマースを始める際は、上記ステップを参考にしてみてください。
1.ゴール・目標を決める
まずはライブコマースのゴール・目標を設定しましょう。特に新規顧客獲得を目的としている場合は、商品購入以外もゴール・目的となり得ます。顧客は購入に至るまで以下のステップを踏みます。
・商品・サービスの「認知」する
・商品・サービスに対する「興味・関心」を抱く
・他社商品・サービスと「比較・検討」する
・商品・サービスを「購入・利用」する
新規顧客の場合、いきなり商品購入するケースは少なく、1度のライブコマースで商品購入まで導くのは難しいと言えるでしょう。
ライブコマースの実施段階に応じて、適切なゴール・目標を設定します。例えば、ライブコマース初期段階で商品・サービスの認知を目標とする場合、具体的なゴールとして「SNSのフォロワーになってもらう」「ライブコマースの視聴者数を増やす」などが挙げられるでしょう。
2.企画設定
目標・ゴールの設定を終えたら、ライブコマースの企画設定に移ります。ライブコマースの企画では、単純な商品紹介とならないよう注意しましょう。
商品紹介がメインの配信は視聴者が飽きてしまい、離脱率も増加してしまいます。エンターテイメント要素を加えるなど、視聴者を楽しませる企画を考えましょう。トレンドを盛り込んだ内容やクーポン発行・限定商品紹介など視聴者限定企画を盛り込むのも効果的です。
3.配信者の選定
ライブコマースを始めるには、配信者を選定する必要があります。自社の目的に合わせて最適な配信者を選定しましょう。具体的には以下のように配信者を選定するのがおすすめです。
・新規顧客を獲得したい:インフルエンサー・タレント
・既存顧客のリピートを狙う:自社の社員(販売員や広報)
新規顧客獲得を目指す場合は、ライブ配信の集客を考えインフルエンサーやタレントを起用するのが良いでしょう。インフルエンサーやタレントを選定する場合は影響力の大きさだけでなく、自社商品との親和性なども考慮して選定します。
一方、既存顧客のリピートを狙う場合は、販売員や広報など自社社員を起用するのがおすすめです。既存顧客は自社商品に愛着のあるファンも多く、より詳細な商品説明を求めています。そのため、自社商品に詳しい社内の人間を起用することで、視聴者のニーズに応えやすくなりスムーズにリピートへと繋げられるでしょう。
4.配信プラットフォームの選定
最後に配信プラットフォームを選定します。自社のSNSでフォロワー数の多いものがあれば、そのままSNS上でライブコマースを行うことで視聴者数を確保できるでしょう。ただし、SNSのフォロワーは商品の宣伝を好ましく思わない場合も多いため、注意が必要です。
商品・サービスの購入を目的とする場合、ライブ配信画面からそのまま購入できる機能が備わったプラットフォームを選ぶのがおすすめです。
ライブ配信画面からECサイトへ誘導する過程で出る離脱を防ぎ、高いコンバージョン率が期待できます。
【関連】ライブコマースサービスにはどんなものがある?タイプ別にサービスを紹介
ライブコマースを始めるなら Live kit
ライブコマースを始めるなら「Live kit」がおすすめです。
Live kitは自社のWEBサイト上でライブ配信が可能なライブコマースプラットフォームです。商品紹介のライブ配信に必要な各種機能を備えており、ライブ配信で興味を持った視聴者をスムーズにECサイトへ誘導することができます。
また、ライブコマースサービスの提供だけでなく、以下のサポートにも対応しています。
・インフルエンサーのキャスティング
・ライブコマースの台本制作や現場ディレクション
・ライブ配信撮影のサポート
・ライブ配信後のデータ分析(視聴者数や視聴者のアクションなど)
ライブコマースが初めてでも、上記のサポートですぐに実施できます。ライブコマースをこれから始める方は、ぜひLive kitを検討してみてください。
まとめ
ライブコマースは視聴者とのコミュニケーションによる顧客の購買体験価値を向上できるなど多くのメリットがあります。ただし、ライブ配信への集客や配信者選定など手間がかかるデメリットもあるため、注意が必要です。
ライブコマースを始めることで得られるメリットを理解して、ポイントを押さえながら実施するようにしましょう。