ファンコミュニティを育てるライブコマース
- 公開日:2024/08/30
前回のコラムでは、ライブコマースが単なる商品販売の手段ではなく、ファン同士が同じ時間を共有し、ブランドや商品への愛着を深める場としての価値について触れました。今回は、その価値をさらに高めるために、ライブコマースをファンコミュニティの核にする方法について事例を交えて考えてみたいと思います。
前回記事:ライブコマースでファンマーケティング
ライブコマースを通じて築くエンゲージメント
ライブコマースは、ファン同士がリアルタイムでつながることができる場です。このライブの場を活用して、単なる視聴者から「コミュニティの一員」へとファンを進化させることが可能です。例えば、ライブ配信中に視聴者同士がチャットを使って交流したり、ライブ後にファンが参加できるオンラインイベントを開催することで、ファン同士のつながりを強化します。
ユーザー生成コンテンツ(UGC)の活用と波及効果
ファンがライブ中やその後に発信するコンテンツは、ブランドにとって非常に貴重です。ユーザー生成コンテンツ(UGC)は、他のファンや潜在顧客に対して強い信頼感を与えることができます。例えば、ライブ中に視聴者が商品の使用感をシェアするシーンや、購入後の感想を投稿することを促進し、それらのコンテンツをブランドの公式SNSや次回のライブで紹介することで、UGCの影響力をさらに広げることができます。こうしたUGCは、ブランドの「ファンによるファンのための」コミュニティ感を強化し、新たなファンの獲得にもつながります。
A社ではお客様から寄せられたハガキの声をライブ中に紹介し、その声をもとに改善したエピソードを共有することでお客様を大切にする姿勢を伝え信頼感の醸成につながりました。
ライブコマースをファンイベントに昇華させる
ライブコマースを単発のイベントとしてではなく、定期的に開催されるファンイベントとして位置づけることで、ファンにとっての「お楽しみ」を作り出すことができます。例えば、季節のテーマに合わせたライブや、特別なゲストを招いたライブを定期的に開催することで、ファンはそのライブを待ち望むようになります。このような定期イベント化は、ブランドに対する期待感やエンゲージメントを高め、ファン同士のつながりを深める効果があります。
酒類販売のB社では「忘年会」をテーマとしたインタラクティブなライブ配信を行いました。視聴者と一緒に乾杯をしたり、「みなさんが飲んでいるお酒は何ですか?」という問いかけを行い視聴者がチャットを通じて答えるなどコミュニティの一体感が生まれ大いに盛り上がりました。
視聴者からのフィードバックを活用する
ライブコマースは、ファンから直接フィードバックを得る貴重な機会です。このフィードバックを次回のライブや商品開発に反映させることで、ファンの期待に応え続けることができます。例えば、ライブ中に集まった意見や要望を基に、新しい商品やサービスを開発したり、次回のライブコンテンツを改善したりすることで、ファンは自分たちの声が反映されていると感じ、ブランドへの忠誠心がさらに強化されます。このようなフィードバックループを確立することで、ブランドとファンの間に強固な信頼関係が築かれ、長期的なエンゲージメントが実現します。
Live kitでのファンマーケティング活用の事例について知りたい方は是非お気軽にお問い合わせください。